
「コンディションは今トップレベル。何度だってチャンピオンを狙って行きたいね」

SUPER GT 日産"NISMO"チームのワークスドライバーとして2014年で2年目となるロニー・クインタレッリ。
2014年のSUPER GTはレギュレーションが大幅に変更。また、彼のパートナーも今シーズンより、柳田真孝から松田次生へと交代することが発表された。
車もパートナーも一新された環境におかれたロニーが、今季のレースに臨む胸中を語る。
──チームに入る夢が叶ったから、次は「恩返し」がしたい
SUPER GTに来てから、様々なチーム・選手を見てきたけれど、NISMOチームは一番魅力的だと思っていたんだ。去年はそのチームに入るっていう夢が叶ったから、今年はチャンピオンを獲りたいね。
日産の皆さんも僕の活躍を期待してくれているし、チームに恩返しがしたい。

──新しい車は、ポテンシャル・パフォーマンスともに良好
今シーズンから、新しいレギュレーションでの車になる。
たとえばエンジンはターボエンジンになるんだけど、これは僕のドライビングスタイルと本当に相性が良いんだ! ダウンフォースも去年の車に比べ大幅に増えて、コーナリングでのグリップ感が良くなった。それにスチールからカーボンブレーキになったので、F1みたいなブレーキングパフォーマンスができるんだ。
車はゼロから作っているから、まだ上手くいっていない部分もあるんだけど、ポテンシャルはものすごく高いね。
トラブルを100%取り除かないとレースは走り切れないけれど、それはチームが確実に解決してくれると思っているよ。シーズンが始まるのが楽しみだね。

──"優勝できる材料"は、すでに持っている
2012年、2013年とNISMOチームは2シーズン連続で勝利を獲れていない。
みんな「何で勝てないんだ」という想いは少なからずあるね。
でも優勝できる材料はもうすでに持っていて、タイミングが合わなかっただけだと思っているよ。1回優勝できたらシーズンで何回だって優勝ができるはずだ。
だからプレッシャーを感じずに自分の仕事を全力でやれば問題ない。必ず勝利はついてくるよ。
──柳田選手と過ごした三年間は「財産」
今年は内部で大幅にチームメンバーをシャッフルすることになったので、残念ながら柳田真孝選手とは組めなくなった。SUPER GTで史上初の連覇を達成することができたのは、彼との良い人間関係、信頼関係を築けたからだと思っているよ。
今年組む、松田次生選手は日本の中でも指折りの速いドライバー。柳田選手と3年間勉強できたことを財産にして、今年からは彼と一緒にチャンピオンを獲りたいね。

──エースドライバーとして、「速さ」の証明を
僕はいま、コンディション的にもトップレベル。ピークを感じてるんだ。
3度目のチャンピオンが目標だね。それはもちろん、日産のエースドライバーとして自分の「速さ」をちゃんと証明することでもある。
基本は、予選で確実にポールポジションを取ること。まず予選で「速さ」を発揮して、3度目のチャンピオンにつなげていきたい。
そして、4度目、5度目、6度目......とチャンピオンを狙っていきたいね。
2014.2.19